ブラジルフットサル 現場レポート
【第1回】 フットサル経営プロ化への道
   プロフットサルの将来は団体、協会、クラブ、連盟の企業化にかかっている。試合でどれだけすばらしいものを見せても、運営がしっかりしていないとスポーツの発展にはつながらない。既にすばらしい選手が揃っているフットサル界に今必要なのは、経営のプロ化である。どんなスポーツであれ、成功しているチームは全て企業としてビジネスを成功さしている。
   大切なのは今の財政状況を十分考慮することであり、今ある財力を大切にしながら、質を上げるための新たな投資を得るためにも適切な構造を組み立てていくことだ。
   ヨーロッパと南米のクラブや協会、特にブラジルのそれは世界の支柱的存在とも言える。その辺を踏まえヨーロッパと南米のクラブや協会がお互いに抱えている問題に協力して取り組むことが重要でもある。フットサルのプロチームの資金や人材はちょうど小企業のそれと似ている。小企業が生き残るには変更に変更を重ねなくてはならないのと同じで、フットサルのチームもまた改善できるところはより良く変更を加えていかなくてはならない。
   チームの計画を練るうえで個人や経営陣の望みばかりを押しつけては、プロフットサルのレベルを上げること、アマ以上の人気を得ることは困難だ。なぜこれほど世界で愛されているスポーツが、社会的に経済的に成功を収めていないのか考えてみる必要がある。資金を上手く使えていないことがその理由だと言える。多くの国ではまだフットサルはプロへの階段を上ったばかりのような状態にいる。しかしフットサルが投資家にとって将来を約束できるマーケットであることは忘れてはいけない。それはスポーツメーカーがどれだけフットサルに投資しているかを考えれば一目瞭然だ。最新のテクノロジーを駆使し、大手メーカーは常に新しい製品の開発、販売に励んでおり、また商業的に成功している。まだプロリーグがない国々は、企業としてやっていくために正確な計画を練ることがまず先決だ。10チームから20チームによる大会を開催している協会や団体は、各チームを企業として機能させられれば将来は保障されたようなもの。他の競争力の激しいマーケットよりも多くの資金を獲得できることは確実だし、それに続き近い将来に、いい試合を見せるための最高の選手も集ることだろう。
   スポーツがプロ化し、ビジネスとして成り立っているが、他の企業との大きな違いは、ファンに感動を与えることができるということだ。ここまできたら優勝するために重要なのはこれまでチームが抱えてきた伝統ではなく、企業化への道である。それはなにより選手が最も望んでいることでもある。
ジョアキン・ピエラ - インターフットサル

≫ インデックスへ