ブラジルどすこいコラム
【第9回】 街なかにサッカーコートが出現!
 はっきりいつのことかは分かりませんが、ある日ぷらっと散歩していたらサンパウロ市の中心街にサッカーコートができていました。一体誰が何の目的でこんなところにこんなものを作ったのでしょうか?
 場所を詳しく説明すると、地下鉄のアニャンガバウー駅とサンベント駅の間にあるアニャンガバウー広場になります。ここは何かある度に音楽イベントの会場になったりする市民の憩いの場として知られています。まさかこの場所にサッカーコートが設置されるとは夢にも思っていませんでした。
  サッカーコートといっても大きさはミニゲームができるほどで、フットサルコート程度の大きさです。フロアはきれいな芝が張られてあり、ちょっとしたベンチ、観客席まで完備してあります。四方をネットが囲っているためボールが外に出ることはなく、安心して思い切り遊べるという贅沢な環境です。
 ブラジルではサッカー人気が高いのはいうまでもありませんが、大人や子供が娯楽としてやるのは11人制のゲームより、少人数制のミニゲーム(ソサイチ)をやることが圧倒的に多いようです。11人制の試合がしたくても人が集まらないというのと、どうしても大きなコートを手配するのは難しいというのがその原因でしょう。それにつけてフットサルコートやミニサッカーコートはそこら中にあり、誰でも簡単に借りることができます。
 とはいえさすがに通行人がうじゃうじゃいる街なかでミニゲームをやるのは少し恥ずかしい気もします。コートを囲む暇なオジさんやお兄ちゃんたちは、ただ楽しんでやっている選手たちに対し、容赦なく野次を飛ばすので尚更気軽にプレーするというわけにはいかなそうです。和気藹々とボールを追いかけている人に思わず「もっとシュートを打て!」などと怒鳴ったりする姿は大変ブラジル的でもあります。両チーム共に全然点が取れないと「これじゃまるでコリンチャンスじゃねえか」と野次なのか、お世辞なのかよく分からないことを言っている人までいました。「友達同士で一緒に汗を流すのはすばらしい、友情万歳!」という人にはどうかと思いますが、とにかく観客がいないと燃えないという人には最高のロケーションですね。

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