ブラジルどすこいコラム
【第22回】 サッカーをやらない人たち
 「ブラジル人はみんなサッカーが好き」というのは世界中に広がっているステレオタイプな考えですが、一概に嘘だとも言えません。W杯ともなればみんなが仕事を中断し、TVに釘付けになる。そして子供から大統領までが声を枯らせて応援するのがこの国のあり方なのです。サッカーにそれほど興味がない人もW杯を完全に無視することはまず不可能でしょう。
 かといって「ブラジル人はみんなサッカーをする」となると話は別です。もちろん競技人口は多いけれど、みんながみんな時間があればボールを蹴っているわけではないのです。ブラジル人だって学校、仕事、家事、手伝いなどで忙しく毎日毎日ボールと戯れているわけにはいきません。では、そういう人たちはどうやってサッカーと関わっていくのかというと、これはもう観戦するに尽きます。そう、ブラジル人はサッカーをするのはもちろんのこと、見るのも大好きなのです。それはプロの試合に限ったことでなく子供の試合やおじさんたちの草サッカーでも同じことです。誰かがどこかでボールを追いかけていたら、それを目で追いかけているほかの誰かが必ずいる。ブラジル人のサッカーを見る目は普段の生活の中でこうして養われるのです。


見物人が必ずいるのがブラジル

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