テクニック・戦術
【準備編6】 試合中の注意レベル

ニコリーノ教授
それによると、試合開始から5分の間は「観察レベル」と呼ばれ、この間は試合開始直後ということもあり、とにかく相手の動きを見るための時間として利用される。5分から10分の間は、「注意初期レベル」と呼ばれ、試合の流れに注意が向くときである。試合開始直後にあった不安は時間とともに減っていく。10分から15分の間は「注意レベル中」。ゲームの流れを変えるためにも選手交代が頻繁に行われる時間帯であり、戦術の変更はリスクの低いこの間に起こることが多い。15分から20分の間は「注意レベル強」。戦術が機能する時間帯で、開始時から5分までの間より、この時間の方が平均して多くのゴールが生まれる。20分から25分までは「注意を取り戻す」時間帯。後半開始時であることから再び試合が始まるという不安があり、集中力を取り戻そうとする。25分から30分の間は「注意レベル中」。個人、チームの戦術において交代、変更が再び行われる時間帯。30分から35分は「注意レベル強」。フィジカル、個人技術、戦術の差が出る時間であり、試合の中で平均ゴール数が2番目に多い。35分から40分の間は「危機的」な時間帯。試合を決める大事なときであり、平均して最もゴールが生まれるときでもある。 特に交代は慎重に行わなければならない。心理的にも、フィジカル的にも安定感が必要で、たったひとつのプレーによって試合結果が左右することもある。プレー中、ミスすることを恐れている暇はない。数多くの調査がこの5分間の重要性を指摘しており、細心の注意を呼びかけている。